2020年01月09日

新しい一年が始まりましたね。

新しい一年が始まりました。
昨年の社団法人設立にあたりお世話になった皆様、
当法人の活動を新聞やラジオ等で見聞きし関心を持ってくださった皆様。
そしてご寄付を賜った皆様には、心より感謝すると共に、皆様にとって
佳き一年でありますように心からお祈り申し上げます。

生きていく上で何を一番大切にするかは、人それぞれだと思います。

つい先日、小さいお子さんを残したお母さんが亡くなり、その後お父さんが再婚しようとしたら他人に責められた、
という出来事をツイッターで見つけました。

お父さんは、自分が間違っているのだろうかと自問自答。

でも、そもそも他人の人生の選択について批判することができる人は、何様なのでしょう。
その人の生まれた時から培った人生観や今置かれている状況や、その他幾千幾万の状況を全て把握することなど他人にできるはずもありません。

ただその時の感情で他人の意思決定を批判することは、やめてほしいと思いました。

身近な人を突然亡くした人たちはみんなわかっています。

「自分があの時ああすれば助かったかも」「自分の一言で故人を傷つけたのではないか」「自分がもっと早く病院に連れて行ってあげれば」
「自分が」「自分が」
と、わが身を振り返り自分の非を探し回るのです。

そんな中でようやく決めた大きな選択も、心ない(心ないという言葉は深いですね)他人の一言で揺らいでしまう。
近い人の喪失がどれほど自身のアイデンティティを崩壊させ、全てに自信がなくなるのか。

気にするなという言葉がけもむなしいばかりですが、どうか故人を思いながらも、自分が生きていく方法を探していかれますようにと
心の中で応援するばかりです。

わかってもらえない辛さも、孤独感もあります。でも実は同じ思いを抱えている人が全国にいます。
そのことだけは忘れないでいましょう。お互いに。IMG_9874.JPG
レスパイトハウスの建築予定場所の脇にぴかっと光るマンリョウ。
posted by カナリアハート at 13:22| いろんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月02日

屋久島に引っ越し完了しました。

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レスパイトハウスプロジェクトに関心をお持ちくださり、ブログをお見守りくださる皆様、いつもありがとうございます。

この夏の天候はいつもにもまして異常だったようです。
異常な暑さ、尋常ではない大雨、そしてまた暑さ。
各地で大きな被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早く普段の生活に戻れますように祈っております。

私は、やっと屋久島に引っ越しを果たしました。画像は、フェリーで撮影した屋久島上陸の日の朝日です。

自分自身のために静かな島に身を置きたいと思ったのがきっかけですが、せっかくならこの地で同じ思いを持つ人たちを受け入れできたら、と自分の住む予定の土地から海を眺めて決心してから2年が過ぎ、やっと屋久島に引っ越したのです。

16年乗っている軽ワゴン車(エアコンが壊れて直らない)で、愛知から大阪まで高速道路をひた走り、鹿児島行きのフェリー「さんふらわあ」に乗ったのが8月16日のこと。この上なく暑い日でしたが、愛車は壊れることなく無事に大阪まで走りぬいてくれました。
亡き息子を小学生時代から乗せていた車なので、どうしても手放せなく、結局屋久島まで一緒に来てくれました。あと何年か屋久島で活躍してくれることでしょう。

そして今、自分が住む小さな家を建てています。とにかく静かに暮らせるための小さな家です。9月末には完成する予定のようです。今は集落の中の空き家を紹介していただき、様々な作業をしています。まずは自分がこの土地に腰を落ち着けてから、レスパイトハウスの建築にとりかかりたいと考えています。

御手紙を出すべき方たちに出していません。今から、この地から発送しますので今しばらくお待ちください。

レスパイトハウスは、土地の整地は済んでおりますが、これから間取りを考え、建築に取り掛かる予定でおります。
なかなか具体的な進捗状況をお知らせできませんが、少しずつでも、屋久島の風景だけでもブログでお見せしていければと考えております。
引き続きお見守りいただければ幸いです。




posted by カナリアハート at 21:13| いろんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月04日

ご寄付の状況について【2019年7月31日現在】

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7月の屋久島の浜にて。ハマユウが群生していました。


いつの間にか梅雨も明け、途端に耐えがたいほどの暑さがやってまいりました。

私事で申し訳ないのですが、6月には亡き息子の命日があるので、5月辺りから段々と気持ちが落ち込んでいき、命日を過ぎると無気力になってしまうのが毎年の事と自分ではわかっているのですが、カナリアハートの取り組みやレスパイトハウスに関心をお持ちの皆様には、進捗状況を知る術もなく、ご迷惑をおかけしました。

まずは心よりお詫び申し上げます。

そんな中でも、少しずつご寄付は積み上がっております。定期的に振り込んでくださる方もいらっしゃいます。いただいた手紙には、共感してくださるお気持ちが綴られており、とても励まされました。

他にも御手紙等いただいておりますが、返信が滞っておりますが、必ず返信しますので今しばらくお待ちください。
一歩外に出るだけで、息苦しいほどの熱風にさらされます。家の中でも安心はできません。
どうか皆様、ご自身の健康を過信せず、こまめな水分補給と体温と湿度を気にかけお過ごしください。

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【2019年7月31日現在】
ご寄付総額:6,373,009円

ご寄付の件数は、そのまま共感のお気持ちの表れだと思っています。皆さまの思いを間違いなく形にしてまいります。
これからもよろしくお願い申し上げます。




posted by カナリアハート at 01:56| いろんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月31日

ご寄付の状況について【2019年5月22日現在】&明日は枚方市にてお話させていただきます。

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鹿児島シンポ(5月4日)が終わってから、17,18日には大阪府池田市での池田市でのパネル展。気持ちばかり焦った日々を過ごしており、気力もついていかずブログもう更新できておりませんでした。

明日は、大阪府枚方市にて、自死遺族分かち合いの「ふきのとうの会」主催の講演会です。
レスパイトハウスプロジェクトに共感くださった「ふきのとうの会」様のご厚意で実現します。
我が子を突然自死で亡くしてから8年間の出来事や考えていたこと等、関心のある方に聞いていただければ幸いです。

明日6月1日13:30より枚方市の「ラポールひらかた」にて開催します。
パンフレットも配布しますので、お越しいただければ幸いです。

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【2019年5月22日現在】ご寄付総額:6,223,009円(利子含む)
皆様の共感のお気持ちが何よりの励みになります。心から感謝申し上げると共に、引き続きお見守りいただけますようお願い申し上げます。

*****ご寄付のご協力のお願い*****

※1)全ての理事は一切の報酬なしで活動しております。ご寄付は全額、宿泊施設の建設及び運営費、また遺族支援に関する諸々の費用(当法人定款に基づく)としてのみ使わせていただきます。使途は全て公開します。
※2)万が一、目的が達成されず法人が解散された場合には当法人定款に則りすべての資産を非営利の遺族支援団体等に全額寄付します。
※3)一般社団法人のため、寄付控除は受けられません事をご承知おきください。
※4)領収書やお礼状、経過報告(ニュースレター等)の送付をいたしたく、差し支えなければお名前やご住所等、当ホームページのメールフォームより連絡いただければ幸いです。
※5)ご寄付の時点で、上記の内容にご了承いただいたとし、その後の返金はいたしかねます事をご了承ください。

◇ゆうちょ銀行 
◆ゆうちょの口座よりお振込みの場合、現金でお振込みの場合
 記号:12000  番号:22912461
◆他行よりお振込みの場合
 店名:二〇八(ニゼロハチ) 店番:208  (普通)口座番号:2291246

◇岡崎信用金庫 半城土(はじょうど)支店
 口座番号:9035435   

◇住信SBIネット銀行
 支店名:法人第一支店   支店番号:106   口座番号:1312008

(名義はどれも「一般社団法人カナリアハート」です) 

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自死遺族と、遺族を取り巻く方々、そして共感していただける方々のご協力によってレスパイトハウスを作り運営することが目標です。




posted by カナリアハート at 17:00| 寄付金の進捗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

鹿児島「学校と子どもの自殺」シンポジウムのご報告

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(登壇された元鹿大教員の内沢達さんの講演に聞き入る参加者の方々)

子どもの日を翌日に控えた五月晴れの5月4日。かごしま県民交流センターで開催したシンポジウムは、無事終了しました。

事前申し込みは30名にも満たなかったため、資料を余裕をもって50部用意しておりましたが、思いがけず当日会場に続々と入ってこられる方々に目を疑ったのが正直なところです。

資料も当然足りず、コンビニにコピーに走ってもらいなんとかしのぎました。

鹿児島で、またその近隣においてこれほどの方たちが、学校問題について関心をもち、何かできることはないかと真剣にとりくんでいるのだということは、参加者の方たちが誰一人下を向かず(資料を見る以外は)、登壇者の顔を真剣に見つめ話を聞く様子からも見て取れました。

これもひとえに、当シンポジウムの告知に協力くださった新聞各紙や、ツイッターやfacebook等で拡散に協力くださった皆様のお力に寄るものです。登壇者の皆様の話を聞いてみたい、という強い関心をもつ鹿児島の方々にこれらの告知が届いた結果です。

昨年設立したばかりの当法人、しかも理事3名のみというミニマムな法人がシンポジウムを企画することに大きな不安がありましたが、多くの協力をいただき、鹿児島の底力を垣間見た会ともなりました。

改めて皆さまに心から感謝申し上げます。

さて、シンポジウム当日の様子をご報告します。
まずは、2011年に発生しながらも未だ裁判で闘う出水市立中学校のいじめ自殺事件ご遺族の苦しい胸の内を発表していただき、その後当初から変わらず支援を続けられている支援団体による経緯の発表がありました。

そして高校生の息子さんを亡くされたお母さんからは、遺された者の心を想像してほしいと願う発表がありました。
照明を控えめにした会場で、訥々と語るお母さんの絞り出すような声に、会場のだれもがまさに身じろぎさえせず聞き入ってくださいました。

次に奄美市立中学校で指導死により自殺した生徒さんのお父さんの発表がありました。
我が子の死についての思いをここまでストレートに聞く機会は本当に貴重でもあり、二度とあってはならない事と感じていただけたのではと思います。

その後に、2015年に発生した奄美市の指導死事案について、第三者委員会の委員長を務められた元鹿児島大学(教育学)の内沢達さんに、学校と子どもと自殺という取り返しのつかない事態になってしまう問題がどこにあるのかなど、広く、そして関心がありながらもこうした話を初めて聞く人たちにもわかりやすくお話してくださいました。

それから、奄美の事案を受任された代理人弁護士さんの経緯や、学校事件を受任する際の思いなどをお聴きすることができました。

その後は、奄美の事案の調査委員会の委員を務められた柳弁護士を交え、調査委員会を進める際の気持ちをお聴きできたり、代理人弁護士と調査委員会との険悪になりかねない関係でありながら、何よりも亡くなった子どもさんの事を第一にという共通の思いでこれだけ素晴らしい関係性を築き上げご遺族の「知りたい」と願う思いに応えながら、学校現場での再発防止につながる結論が出たのだと改めて知ることができました。

今回ご協力くださったすべての方に心からお礼申し上げます。



朝日新聞鹿児島版 掲載記事
https://digital.asahi.com/articles/ASM543TV5M54TLTB004.html
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20190504-OYTNT50055/
南海日日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00010000-nankainn-l46&fbclid=IwAR3zWcyslPYtI1alvRQw9fZqB6JeYnJBF1ggBStPMPzhAZepK95DckgyU1E




posted by カナリアハート at 13:43| いろんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする