2022年09月05日

レスパイトハウス完成のご報告と御礼

毎日暑い日が続きます。
そして今は台風11号が日本中に影響を与えているところですが、皆様におかれましてはご安全にお過ごしでしょうか。

大変ご無沙汰しておりました。
その後のご報告を怠っており、大変申し訳なく思っております。

世界中を混乱させた新型コロナウイルスは、もちろんこの小さな島、屋久島にもやってきました。
しかし島は医療体制が万全とはいえず、重症患者はその都度ドクターヘリで鹿児島市内に搬送されるといった状況でした。

そうした事情から、今年3月にレスパイトハウスは完成したものの、宿泊希望者から連絡があったときにどのように対応すべきか等、なかなか決められず、結果として公に完成報告ができませんでした。

マスクをするしないの自由、ワクチン接種の自由、考え方はそれぞれです。
皆様のお考えを尊重しつつ気持ちよく過ごしていただくためにどうしたらよいのでしょうか。実はまだ結論が出ていません。

とはいえ、すでに完成していることを、ご寄付賜った皆様にご報告しないでいることが一番よくないのではと思い直し、こうした現状も踏まえて正直にご報告しようと決めました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆以下、完成のご報告です(住所が把握できる方には順次郵送いたします)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

新型コロナウイルスが世界を混乱に陥れてからはや2年半が過ぎようとしています。
おそらく皆様も、かつて経験したことのない息苦しさを感じたこの2年半だったことでしょう。

そんなコロナ禍を経て、皆様の暖かいご支援を賜り2022年3月にようやくレスパイトハウスが完成したことをご報告いたします。

正直なところ、プロジェクトを立ち上げてから完成までにこれほどの年月がかかるとは思いもしませんでした。
新規のご寄付も減り、建設に必要な予算にあと少し足りない状況が続きました。

地道にご寄付が目標に達するまで待つべきか、今集まっている金額の範囲内で可能な建築をスタートさせるか、決めきれずに時間だけが過ぎました。また、建築をお願いした工務店様の仕事も詰まっており、こちらの建築にとりかかれなかったということもありました。
(コロナ禍により、島でリモートワークをする人が増え、それを見越して宿泊施設の新築、増築の依頼が殺到したのです)

結論として、おひとり様が宿泊できる広さは確保しつつも、面積はできるだけ小さくし、室内をバリアフリーにすることは譲れませんでしたが、肝心の室内にはいるためのスロープの建築は今回はあきらめました(車いすの方が入室される際にはお手伝いすることにしました)。

とにかくまずは宿泊希望者を受け入れできる状態にし、少しずつでもこの活動を知っていただきながら、その先を考えようと決めました。

そうして建築を開始したのですが、今度はコロナ禍のためにさまざまな建築資材の調達がままならず、納期の見通しのたたないものがあったりと、上げればきりがないほど、レスパイトハウスの完成が遅れた要因があったのでした。

(正直なところ、もしかしたら「もっとゆっくり考えなさい」という人智を超えた大きな意思でもあるのか?などと考えたこともあったほどでした)

ご寄付賜った皆様にとっては、それきりなしのつぶてで、ご不信に思われた方もいるかもしれません。

コロナ禍に振り回されたとはいえ結果としてこれほどの時間が経ってしまった事についてはひとえに私どもの力不足というしかありません。改めて心からお詫びします。

集まったご寄付の総額と工務店様にお支払いした金額(とネジ一本に至るまでの明細)や、エアコンやテレビやベッドなどの明細などすべて公開できますので(わかりやすくまとめてまたお知らせする予定です)、今しばらくお待ちください。



実は、屋久島は、この8月から毎日数十人の感染者が発生し、コロナ禍が始まってから最悪の状況です。
しかし、観光客を常に受け入れている島でもあります。

このご報告を機に、宿泊を希望される方の受付を始めると同時に、このプロジェクトについて関心をお寄せくださる各方面の皆様ならびに、ご寄付を検討してくださっている方の体験宿泊(ご遺族でなくても可能です)を受け付け致しますので、詳細はお問い合わせください。

大切な家族を亡くしてもなお生きていかねばと頑張っているご遺族が、疲れてしまった時に心を休める場所、辛くなったらまた行こうと思える場所であるよう、私たちカナリアハートはこれからも取り組んでまいります。今後とも暖かくお見守りいただけますよう、お願い申し上げます。


心からの感謝と共に。
一般社団法人カナリアハート
代表 山田優美子(直通携帯:080-5125‐0024)


※現在、ご遺族並びにレスパイトが必要な方の宿泊はできるようになりましたが、引き続きご寄付を受け付けております。
・ハウスの入り口のバリアフリー化(スロープ設置)およそ60万円
・宿泊者の方の滞在中の移動手段として、アシスト付き自転車およびEVミニカー(ガソリンスタンドが遠いため)の取得(100万~200万円)(現物寄付歓迎)
・宿泊希望者のうち、往復交通費の補助が必要な方への支援金
※ご寄付の確実な記帳のため、現金でのご寄付は受け付けておりません。ゆうちょ銀行その他への口座へのお振込みをお願いしています。

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posted by カナリアハート at 23:02| いろんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする